駆け出しコンサル日記。

働いていく上で役にたちそうな事柄を、備忘録的にまとめていきます。(データ分析、財務分析、金融etc)

大学院留学で学んだ一番大切な事

ごく普通の高校と大学を卒業した私が、就職じゃなく、大学院留学を志した理由は英語や知識といったハードスキルの向上でした。世間の第一線で活躍している方々と比べ、人生24年間で積み上げてきた量と質が圧倒的に劣っていると痛感したからです。

そして実際に通ってみて、確かに英語はある程度しゃべれるようになったし、机上の空論も多少は身につきました。しかし、本当にここで学んだことは、もっと曖昧なものでした。

 

私が学んだ一番大切な事は、違うことが素敵、ということです。


横浜の元町中華街で育った私は、多様性に恵まれてる環境に育ったと思いますし、人と違う行動(≒ニッチ)に価値観を見出しています。
それでも、ここまで様々な国籍に囲まれるのは初めてでしたし、私の価値観の物差しが日本式に調整されているのを痛感しました。

自分のスキルアップの為にと、金融討論会を設立して毎週ディスカッションとプレゼンをクラスメイトとやっていましたが、見当外れでも何でもとにかく喋ってみる人達*1や、時間の概念が薄い人達*2、あまり学問に関心が無い人達*3、あまり他人に関心を持たない人々*4などなど、グループになるとフラストレーションが溜まることも多かったです。

そんな時に気付いたのが、自分の物差しで他人を測っていた、という事です。

とにかく喋る人達は、先に言葉にする大切さを知っている人達でしたし、だからこそ、面白い角度から喋りだすこともありました。また、議論が活発になることは間違いありません。時間にルーズな人達は、いつも心が豊かで、焦っている自分の心を平らにしてくれました。学問に関心が無いのに院に進学したからって、彼らには帰ってからもある程度約束された未来があります。そんな彼らは街のオモシロスポットを熟知しています。他人への関心が低い人を相手にすると、いかにその人の興味を引き出すか、とても考えさせられます。

違うからこそ大変ですが、そこは無理に合わせなくて良かったことに気付きました*5。常識なんて人の数だけあります。

自分の物差しを相手に押し付けず、相手の物差しを使って世界を見てみる、これだけのことで、自分の世界が一気に広がった気がしました。そんな世界は今までと違くて、とても素敵でした。また、何でこう考えるのだろう、何でこうするのだろう、と普段は思いもしないことを考えるのもとても楽しいし、勉強になりました。


違う価値観だからこそ見える、違う世界があるはずです。そんな世界を覗きたくはありませんか。そんな時は、価値観の違う人、そりの合わない人と真摯に向き合ってみてください。その人は、(いくら気が合わなくても、嫌な奴でも)自分の価値観を押し広げてくれる、そんなきっかけとなってくれるに違いありません。

*1:インド系に多いです

*2:アフリカ系に多かった気がします

*3:お金のある中国系の人達はこういう人も多かったです

*4:イギリス系…?

*5:勿論、嫌な事は嫌だと言うべきではありますが