駆け出しコンサル日記。

働いていく上で役にたちそうな事柄を、備忘録的にまとめていきます。(データ分析、財務分析、金融etc)

(就活)戦略コンサルのケース問題をパスするヒント

先日就活を終えたので、戦略コンサルを受ける上で必須な「ケーススタディ」を受ける上でのヒントを簡単にまとめてみました。

PDCAやAIDMAといったフレームワークも大事ですが、これ見よがしに使うのは感じがよくありませんし、それよりも以下で示す事を自然に丁寧に行える方が大事です。ちなみに、ロジカルシンキング等に関しては素晴らしい本が沢山あるので、是非それらを読んでください。

 

 

 

①問題解決のステップ

1. 目標をはっきりする:前提を定義したり、確認したりします。

2. 分析:

 ①問題点を細かくして、分かりやすくします。MECEに

 ②分割した中から、現状と目標のgap/問題点を発見します。

 ③発見した問題点を解決します。

3. 案の評価

 

 

その際、

why soなぜ?(因)

So whatだから?(果)

と質問すると、事態を把握しやすくなります。

 

 

②便利なツール(二項対立)

二項対立はMECEに分解する時に重宝します。以下はその際の指針です。

 

★直接的⇔間接的

★定量的⇔定性的

★メリット⇔ デメリット(収入⇔支出、リターン⇔コスト)

★フロー⇔ストック(流れ出る水を考えた時の、通路の幅⇔通過する量)

十分⇔必要

★A⇔A以外

都会⇔田舎

デジタル⇔アナログ

★全体⇔部分(集団⇔個人、ミクロ⇔マクロ)

自分⇔他人/ライバル

理論⇔実践/知識/経験

★新規⇔既存(New⇔Old、新⇔旧)

★実行性⇔実効性(費用⇔効果)

★需要⇔供給

★外的⇔内的

自発⇔強制

★予防⇔対処(事前⇔事後)

質⇔量(高価⇔安価)

自力⇔他力

★具体⇔抽象(物理的⇔精神的)

 

★マークのはかなり使い勝手が良いです。例えば、「横浜の観光客を増やす」といったケースでしたら、直接的(横浜の観光客を増やす)⇔間接的(日本の観光客を底上げする)といった、直接対処する方法と間接的に対処する方法があると思います。更に、直接的(横浜の観光客を増やす)も以下のように捉えなおせます。

 

メリット(観光する理由を増やす)⇔デメリット(しない理由を減らす)、

新規(新たな観光客を増やす)⇔既存(リピーターを増やす)、

需要(観光客を増やす)⇔供給(観光する場所を増やす)

フロー(数を増やす)⇔ストック(滞在時間を増やす)

全体(町や役所の対策)⇔部分(それぞれの店の対策)

 

 

 

③便利なツール(因数分解)

中学校で習う因数分解はとっても便利です。

        36=6×6=4×9=2^2×3^2

のような奴です。

 


売上=利益+コスト
というのは簡単ですし皆さん知っていると思いますが、因数分解を使えば違った側面も見えます。例えば、

        売上=店の数×一店舗の客数×一人の消費する金額

 

とあるセブン一店舗の客数

=コンビニに行きたい人の数×セブンを選択する率×リピート率

 

と、簡単ではありますが捉えなおすこともできます。ケーススタディや因数分解のコツは、大きい括りから初めて、徐々に細かい括りにしていくことです。

 

 

④戦コンでのケース面接やグルディスで重視すべきポイント

論理的に、MECEに議論のかじ取りをして、意見を言うのが前提としてかならず必要。

その上で、whyと唱え続けること、如何に面白いことを言えるか、が受かる為には必要なのかな、と実感しました。

 

例えば、「企業の存在感を高める為の施策」というケースがあったとします。この時、ほとんどの人はポジティブな存在感しか考えないと思います。しかし、2項対立で分類してみる癖がついていれば、存在感は二通りある、つまりマイナスの存在感もあるのでは無いか、とMECE的に、ぶっとんだアイディアも出す事が出来ます。(しかしながら、マイナスな存在感を高める、というのはリアルでは無いので、あまりごり押しするのは良くないです。ただ、思いついた上で切り捨てる、というのが大事なんだと思います。)

 

それと、グルディスの時には自分の性格に合った「自分の役割」を何となく意識して臨み、メンバー構成によって柔軟に変えていくのが良いと思います。無理に議長をやったり、ホワイトボードに書き出して皆をまとめようとしなくとも、普通に受かります。大事なのは地頭、雰囲気、学歴の総合得点です。

 

 

以下はおすすめの本と勉強法です。 

東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」 ②現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける! ③ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)  ④地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践 ⑥戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策3分でわかるラテラル・シンキングの基本

ロジカルシンキングは、理解と実践を繰り返すのみです。まずは①と②で考え方の土台を、実例を通してとりあえず知ってみる。それから、③、⑤でロジカルシンキングを、④でフェルミ推定を含む問題解決の手法を体系立てて理解する。ちなみに、⑤の内容はほとんどが無駄なので、フレームワークがまとまってる部分だけ読めば十分です。その後は、①、②、⑥を繰り返し解きつつ、日常生活の中でMECEに分解したり、勝手にケース問題を解いていれば、3か月以内に論理的思考が身についている、はずです。
また、人と違うアイディアを出すために抜群に効果を発揮するのがラテラルシンキング(水平思考)とクリティカルシンキングです。後者はおすすめの本がありませんが、前者は⑦が分かりやすかったです。

他にも色々ありますが、ひとまず最低限必要だと思う本だけを紹介しました。⑥に示されているケースの解答はかなり微妙だと思うので、参考にしつつ、自分なりの解答を導き出せるように頑張って下さい!